2015年11月18日

出発

「あ、キーツ!長かったじゃない!そんなに難しかったの〜?」
チリが駆け寄る。

「…チリ…。。
 おう!そうなんだよ!オレのガンは特注も特注だからな!
 ちょっとやそっとじゃビクともしねーの!
 だからタロさんくらいじゃなきゃ術をかけれねーってんだよ!」

「なんじゃと〜!ワシだってセンセーからお墨付きを貰っとるんじゃぞー!」
憤慨するサジタ。キーツはサジタにだけ分かる様に頭を下げる。
それを見たサジタは了解の合図でニヤリと笑い返した。

全員巨大イタチに乗り込んだ所でサジタが声をかける。
「準備は整ったなー!…おんじゃ、いってらっせー!」そう言って肉の塊を遠くに放り投げる。
途端にモリ号が発車する。「ふぎゃーー!!!」キーツとレオの悲鳴が聞こえる中、コウもウズウズしている様子。
「コウちゃん、目指すはアテライ。OK?」コクリとうなずくとモリ号を追いかける様にスゴイ勢いで走り出すコウ。
「きゃー!!何でー!?」アルテとチリが叫ぶ。

「コウちゃんは肉の塊見ると豹変するからのー!覚えとくんじゃー!」
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「さっ!先に言ってよぉぉぉーー!!!」アルテの絶叫が遠ざかっていった…

「…ふー…ウルサイ奴等じゃ…」一息ついて家に戻るサジタであった…
posted by taroc at 16:36| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月12日

胸に秘めた想い

やれやれといった表情でガンに術を施すタロ。
「ウソ偽りは通用しないと言いましたよね?
 貴方の不安が何処から来るものなのか、おおかた予想はついています。」

「え!?」そこまで分かってしまうのかと驚くキーツ。
「でも、それでも私は貴方の事を信じています。
 だからアンディの事を任せようと決めました。
 貴方を疑ったりした時も、本当の気持ちを確かめる為にやったのです。
 あの時の貴方の言葉は本物でしたから…。」


「……あ…あの…。。ごめんなさい…」
「いえ、謝る必要はありません。ですが、一緒に旅をする者達に……
 いつかは自分から話せる日が来るといいですね。」
そう明るく言い、ガンをキーツに手渡す。

「……。。。
 今すぐは無理だけど…でも必ず!……皆には…自分から言います……。」

「ええ、そんな泣きそうな顔をしなくても、
 私は信じていると言っているではないですか。」クスクス笑うタロ。
「なっ…泣いてないっすよ!」キーツは子供のように怒る。
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「………故意であったにしろ…オレ…、タロさんに会えて良かった…」
タロを真正面から見れず、背を向けて言う。
「…そう言って貰えて光栄ですよ、キーツ。」

キーツは軽く一礼をし、外に飛び出した……。
posted by taroc at 23:05| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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