「ええ、やはりキーツが鍵だったみたいですが…、
多分…あの様子では深くは関わっていないようですね…。」
「そうか〜…。」考え込むサジタ。
「しかし、アテライの方向に間違いは無いハズです。」
「?…これまたどうして?」
「キーツが出て行った後、かすかに感じたんです。
…アンディの想いを…」
「じゃ、やっぱアテライでって事ですか…」
「100%イエスとは言えませんが、可能性は高いです。」
「ワシとサクラの姉ちゃんはどうします?」
「そうですね、アンディの居場所が特定出来ても、
企んでいる者達が掴めなければ、コチラも動けません。」
「ソイツ等の事を調べればええんですな?」
「そうです。私は一度デルフュに戻ってアンディのニンフに力を送ります。」
「…ッ!?また!…センセー、そんな事したら!」
「分かっています…でもアンディと連絡を取れる可能性はソコしか無いんです。」
「…ふぅ〜……センセーは自分の体を張りすぎじゃー。
他人のニンフに力を送る言うんは契約違反で、ニンフの怒りに触れるかも
しれん危険な事っちゅー事は承知でしょ〜?」
「それでも…、それが最良だと思ってしまう私は不器用なんでしょうね(^^)」
クスリと笑うタロにサジタの力が抜ける。
「センセーの良いトコも悪いトコもソコですな。」