魔法力が高いと察知されない為の手段として試作段階で用意されたモノである。
「まだこれで全てを隠しきれるとは思ってはいませんが、なるべく早く手を打っておいた方が良いと思って…」
少し緊張の取れた表情に変わるセレン。
「あの…本当にありがとうございます…なんとお礼を言っていいのか…」
「いえいえ、私こそいつもご馳走してもらっているので…。
それに、アンディは人懐っこい性格ですから…弟の様に可愛いんですよ。。」
そのタロの言葉を聞き、少し寂し気な表情に戻る…
「そう言ってもらえて…あの子も喜ぶと思います。。
あの人が亡くなってから、あの子…私に気を遣ってか、
いつも笑顔でいてくれるんです。。」
「ええ、あの子はとても強い子ですよ。」
アンディとタロに励まされたセレンは、笑顔を作り直す。
「だからご飯もつい3人分作ってしまうんです☆(^v^*)
…なので、いつでもいらして下さいね♪」
「ええ、ありがとうございます。…それではまた、おやすみなさい」
