しかしタロは、かすかに感じる気配が気になっていた…
振り向いたと同時に問う。
「君、この町の子ではないだろう?こんな夜遅くに一人で何をしている?」
暗闇の中からオドオドと姿を見せたのは14.5歳くらいの少年であった。
「あの…ボク。。旅をしていて、隣町に行きたいんですけど…
今日やっとこの町まで来て…宿屋を探してるんです。
でも人一人も居ないし、、この町広いから何処が宿屋か分からなくて…」
どうやら一人旅の少年が宿屋を探していたらしい。
タロは宿屋までその子を連れて行った。
「親父さん、この子一人らしいのですが、安くしてやってくれませんか?」
気前の良さそうな主人は笑顔で答えた。
「ええ♪タロ様がそう言うなら、おやすいご用ですよ☆
ほら、坊主。こっちに来な〜(^皿^)ノ」
ペコリと一礼をした後、少年は部屋に案内されていった。

タロはさっきの気配が少年のモノだったのか確信が持てないまま家路へ急いだ…