2010年11月01日

男の正体

スクッ!と立ち上がり、ビシッ!と行儀良く立つ青年。
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「『キーツ』年は26!
 『面白い事を探す旅』をしている最中あえなく腹が減り、どこかで飯を
 食わせてくれないかと路頭に迷っていた所でございます!」

隊長に報告するかの様な口調でセレンに説明するキーツ。
その大声を聞きつけてタロがゆっくり玄関へ向かった。
「…キーツとやら、貴方は無一文で旅をしているんですか?
 このご時世、無謀なように思えますが?」
諭すように言い放つ。キーツはその言葉に動揺せずに返答する。
「そのギリギリがいいんすよ!もしそれで餓死するんならそれまで!
 それだけの男だったって事で潔く死ぬ!」

目を輝かせながら言うキーツに呆れ口調のタロ。
「…変わった若者だ…。頼みますがこの町で死ぬのはやめてくださいね。」
「あの、夕食にはまだ早いですけど、
 少しなら昨日の残り等もありますから…、どうぞ?」
まるで子供みたいなキーツを疑うことなく家に迎え入れるセレン。
「やった!ご馳走になりや〜〜っす!」
ウッキウキの足取りで家の中に入るキーツであった。


posted by taroc at 11:37| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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