2011年07月04日

囚われのアンディ

世界が闇に包まれたのではないかと思ってしまうくらいの暗黒の大地…。
その中にヒッソリと…しかし異様な重圧を持った城がたたずんでいる。
周りに湖が広がっているが、その大地同様に沼と呼べる程淀んでいた…。

その城の地下の一室にアンディは居た。
隣には連れ去った張本人の少年が座っていた。

アンディはキーツを傷つけられた事・連れ去られ閉じこめられている事に怒っており、少年はどうやらアンディの機嫌をうかがっているようだった。

「なぁ、どうしたら機嫌良くなんの?」少し困り気味の少年。
「……(`3´)」口を尖らせたまま何も言わないアンディ。
54.gif
「お前がさ、魔法力がバカデカイ事は知ってんだ。
 ただ…協力して欲しいだけなんだけどなぁ…(´・ω・`)」
ちょっと同情をひこうとして寂しそうに言う少年。
それに乗ってしまうアンディ。やはりまだまだ子供である。
「………協力したらどうなるのぉ?」ポツリと問う。

「お!喋ってくれた!」嬉しそうな少年。言葉を続ける。
「お前が協力してくれたら……世界が変わって、幸せになれる!」
「幸せぇ!?(*゚Д゚)」目が輝くアンディ。
「そう!だからな、お前の力が必要なの!お前ってばスゲーんだぜ!…」
ガチャッ…
と、盛り上がる少年を止めるかの様に妖艶な女性が入って来た。

「カルト、おいで…」手招きをする女性。
カルトと呼ばれる少年はアンディを置いて女性の元へ駆け寄った…
posted by taroc at 10:53| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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