その中にヒッソリと…しかし異様な重圧を持った城がたたずんでいる。
周りに湖が広がっているが、その大地同様に沼と呼べる程淀んでいた…。
その城の地下の一室にアンディは居た。
隣には連れ去った張本人の少年が座っていた。
アンディはキーツを傷つけられた事・連れ去られ閉じこめられている事に怒っており、少年はどうやらアンディの機嫌をうかがっているようだった。
「なぁ、どうしたら機嫌良くなんの?」少し困り気味の少年。
「……(`3´)」口を尖らせたまま何も言わないアンディ。
「お前がさ、魔法力がバカデカイ事は知ってんだ。
ただ…協力して欲しいだけなんだけどなぁ…(´・ω・`)」
ちょっと同情をひこうとして寂しそうに言う少年。
それに乗ってしまうアンディ。やはりまだまだ子供である。
「………協力したらどうなるのぉ?」ポツリと問う。
「お!喋ってくれた!」嬉しそうな少年。言葉を続ける。
「お前が協力してくれたら……世界が変わって、幸せになれる!」
「幸せぇ!?(*゚Д゚)」目が輝くアンディ。
「そう!だからな、お前の力が必要なの!お前ってばスゲーんだぜ!…」
ガチャッ…
と、盛り上がる少年を止めるかの様に妖艶な女性が入って来た。
「カルト、おいで…」手招きをする女性。
カルトと呼ばれる少年はアンディを置いて女性の元へ駆け寄った…