「……何かを被せる…?…何の意味が……」困惑するタロ。
「だよね〜、絶対目くらましとかの意味じゃないよね。古典的過ぎて。」
「被せる意味…被せる必要性…。。」
「アタシそれ昨日からずっと考えてたんだけどさー、魔法力高い人と
戦うとするじゃん?そしたらやっぱ魔法でどうにかされちゃうでしょ?
するってーと、魔法使えなくすりゃ対等に戦えるっしょ?
だから、その為にそーゆー事してるとしか考えられないんだよね〜。
だって今時後ろから何か被せられるだけで魔法力強い大人がだよ?
さらわれたりしないもんね、絶対。」
「魔法を使えなくする………魔法力を………」
何かに気づいたタロはスクッと立ち上がる。
「うぉ!?どったの?タロさん(゚Д゚;;)」ビックリするサクラ。
「サクラの思考力には驚かされます。
いや、私の頭が悪すぎるといった方が良いのかな…?」
「アタシは頭良くなんてないよ。
ただ、タロさんは今色々な事を考えすぎて気づかないだけだと思うな☆
それを気づかせてあげられる様、協力が出来るならアタシは嬉しい(^〜^)」
「ありがとう。」
「タロさん!………あの…気を付けて…」少し心配な顔をするサクラ。
「?……ええ、それでは…また…。」そういうとタロは消えていった…