どうしようもない探検家でさ。。危険だから誰もが入らなかった山に入って
結局…その山の神様怒らせちゃって…命からがら逃げて来たんだ。」
「んで?んで?!」興味津々な男の子。
「逃げて来たのはいいんだけど、呪いまで持って帰ってきて…
大変だったんだ…本当に…災難災難、災難続きだったよ…」
苦笑いしながらも話すサクラ。
「んで、本当にどうしようもないって時にタロさんが丁度この町に来てたんだ
多分、古代図書館にでも用事があったのかな?
そこで、お願いしたって訳。
でも山の神様の呪いだからね…そんなに簡単なモノではなかったんだよ。
……結局…その呪いを説く為にその神様と契約を交わしたらしいんだ…」
「え!?契約って何を?!」
「…代償として目を差し出す事」
「えええええ!?目ぇ!?」驚きすぎて口をパクパクさせる男の子。
「そう…あんな身勝手な事をしたクソ親父の為にタロさんの目をだよ?
勿論アタシはそんな事ならもういいんだと言ったんだけど…」
「あげちゃったんだ…」
「うん…だから今の元気なアタシとクソ親父がいるって訳。。
タロさんの目は片方だけ取られちゃったみたい。でももう片方も
かすかに見えてる程度だと思う…。本当の意味での命の恩人って事。」
「そうだったんだぁ〜。全身ローブ被ってるから怪しい人かと思って…」
ビシ!!!!サクラの脳天チョップがまやもや炸裂した…。