2015年11月12日

胸に秘めた想い

やれやれといった表情でガンに術を施すタロ。
「ウソ偽りは通用しないと言いましたよね?
 貴方の不安が何処から来るものなのか、おおかた予想はついています。」

「え!?」そこまで分かってしまうのかと驚くキーツ。
「でも、それでも私は貴方の事を信じています。
 だからアンディの事を任せようと決めました。
 貴方を疑ったりした時も、本当の気持ちを確かめる為にやったのです。
 あの時の貴方の言葉は本物でしたから…。」


「……あ…あの…。。ごめんなさい…」
「いえ、謝る必要はありません。ですが、一緒に旅をする者達に……
 いつかは自分から話せる日が来るといいですね。」
そう明るく言い、ガンをキーツに手渡す。

「……。。。
 今すぐは無理だけど…でも必ず!……皆には…自分から言います……。」

「ええ、そんな泣きそうな顔をしなくても、
 私は信じていると言っているではないですか。」クスクス笑うタロ。
「なっ…泣いてないっすよ!」キーツは子供のように怒る。
81.gif

「………故意であったにしろ…オレ…、タロさんに会えて良かった…」
タロを真正面から見れず、背を向けて言う。
「…そう言って貰えて光栄ですよ、キーツ。」

キーツは軽く一礼をし、外に飛び出した……。


posted by taroc at 23:05| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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