チリが駆け寄る。
「…チリ…。。
おう!そうなんだよ!オレのガンは特注も特注だからな!
ちょっとやそっとじゃビクともしねーの!
だからタロさんくらいじゃなきゃ術をかけれねーってんだよ!」
「なんじゃと〜!ワシだってセンセーからお墨付きを貰っとるんじゃぞー!」
憤慨するサジタ。キーツはサジタにだけ分かる様に頭を下げる。
それを見たサジタは了解の合図でニヤリと笑い返した。
全員巨大イタチに乗り込んだ所でサジタが声をかける。
「準備は整ったなー!…おんじゃ、いってらっせー!」そう言って肉の塊を遠くに放り投げる。
途端にモリ号が発車する。「ふぎゃーー!!!」キーツとレオの悲鳴が聞こえる中、コウもウズウズしている様子。
「コウちゃん、目指すはアテライ。OK?」コクリとうなずくとモリ号を追いかける様にスゴイ勢いで走り出すコウ。
「きゃー!!何でー!?」アルテとチリが叫ぶ。
「コウちゃんは肉の塊見ると豹変するからのー!覚えとくんじゃー!」
「さっ!先に言ってよぉぉぉーー!!!」アルテの絶叫が遠ざかっていった…
「…ふー…ウルサイ奴等じゃ…」一息ついて家に戻るサジタであった…