2010年10月27日

早々の帰宅

「ただいまぁ〜o(・∀・)o」「こんにちは」
予想外に早く帰ってきた二人に慌ててお出迎えをするセレン。
「おかえりなさ〜い!今日は早く終わったんですか??」
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「いえいえ、ちょっとこれからの対策について話し合わなければと思って、
 アンディも一緒に帰らせたのです。」
「そうだったんですか〜、わざわざすみませんでした。さぁ、どうぞ〜」
家に入ろうとする二人に反して、早く帰ってきたのだから外で遊びたいアンディ。
何か言いたげな顔でセレンを見つめる…それに気づくセレン。

「どうしたの?アンディ」
「お外で遊びたい。。」モジモジと目線を合わさずに頼んでみる。。
「だめよ、今日は。」少し厳しい口調で家に入れようとする。

それを見かねたタロが言う
「あ、セレンさん。一応今の服にも術を施しておきましたから、
 目の届くところでならという事で許してあげて下さい。」
「え?そうだったんですか?…じゃぁ、玄関のドアを開けたまま、
 私達が見える所でなら遊んでいいわよ(^-^)」
今度は笑顔で許すセレン。アンディも嬉しそうに玄関付近で遊び出す。

「本当に、アンディの事気にかけて下さって…」
「いえ、私が勝手にやってるだけですよ。。お気遣いなさらないで。」

二人は今後の事について、そしてTシャツが無くなった事について話を進めていった…


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2010年10月28日

謎の影

タロとセレンが話し込んでいる中、アンディは玄関で魔法の練習をしていた。
「ほっ!……んー……はっ!……んー。。。(´・ω・`)」
何やら困っている様子のアンディ。

「昨日の夜は綺麗なニンフ(妖精)が出たのにぃ〜。。」ブツブツとつぶやく。
それでも諦めきれず、「ほ!は!」と頑張るアンディ。

そこへ、一つの影が近づく。
「何か、おもろそうな事やってんね〜♪おチビちゃん☆(・∀・)b」
とても不真面目そうな青年がアンディに声をかける。
体格は大柄でがっしりとしており、年は25.6くらいだろう。

いきなり声をかけられビックリし、一目散に家の中に走り出すアンディ。
「ああっ!ちょっと待ったー!!」逃げられてショックを隠せない青年。

「ママァ〜!あのお兄ちゃんだれぇ〜!?」
勢いよくセレンの腰元に抱きつく。
セレンはアンディを落ち着かせ、おずおずと玄関の様子をうかがうと
青年が玄関先の道でうなだれていた。すぐさま声をかける。
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「あの……どちら様でしょう?」
posted by taroc at 15:35| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月01日

男の正体

スクッ!と立ち上がり、ビシッ!と行儀良く立つ青年。
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「『キーツ』年は26!
 『面白い事を探す旅』をしている最中あえなく腹が減り、どこかで飯を
 食わせてくれないかと路頭に迷っていた所でございます!」

隊長に報告するかの様な口調でセレンに説明するキーツ。
その大声を聞きつけてタロがゆっくり玄関へ向かった。
「…キーツとやら、貴方は無一文で旅をしているんですか?
 このご時世、無謀なように思えますが?」
諭すように言い放つ。キーツはその言葉に動揺せずに返答する。
「そのギリギリがいいんすよ!もしそれで餓死するんならそれまで!
 それだけの男だったって事で潔く死ぬ!」

目を輝かせながら言うキーツに呆れ口調のタロ。
「…変わった若者だ…。頼みますがこの町で死ぬのはやめてくださいね。」
「あの、夕食にはまだ早いですけど、
 少しなら昨日の残り等もありますから…、どうぞ?」
まるで子供みたいなキーツを疑うことなく家に迎え入れるセレン。
「やった!ご馳走になりや〜〜っす!」
ウッキウキの足取りで家の中に入るキーツであった。
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