2012年05月14日

過去

キーツ達は外で荷物の整理をしている。
タロとサジタはまだ家の中に居た。
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「本当の所はどうなんすか?」机に寄りかかりながら聞く。
「そうですね…、サジタには話しておきましょう。
 ……ネーレ殿の時、暗黒獣が召還された地が…アテライなのです。。。
 でも、それだけの理由ではありません。
 元々アテライの土地は魔法力が集まる地質で、利用しようとすれば
 かなりの力となるハズです。
 魔法力の高い者が何かを企むのであれば、好都合過ぎる場所…
 アテライの地についてはおのずと知る事となるのです…。」
「しかも、アテライって魔法は一切使わないって町じゃなかったですっけ?」

「そう…。そこがまた厄介な所なんです。
 近くで何かを企む者達の存在に町の人は全く気づかないんです。」

「不審がられる事もなく計画通りに事が運ぶって事かぁ…厄介っすな。」
「ええ…。でも、アンディの事もあります、厄介とは言ってられませんね。」

「…ですなっ。」
サジタは帽子をぐっと深めにかぶり気合いを入れ直し、外へ向かった。
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2012年03月12日

アテライへ

「ワシはぁ〜…何しとったらええですか?センセ。」無精髭を掻きながら聞くサジタ。

「ええ、サジタにも協力して貰います。港町テサロのサクラを知ってますね?」
「ああ、あの強いネーちゃんすか?」
「そうです。サクラと共に情報を集めて欲しいのです。
 私一人では限度があるので…」
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「あいや、分かりました。…おんじゃ、早速旅の準備でもしとくかのぉ〜」そう言って部屋の奥へと消えていった。

「じゃ、俺達は今度は何処へ向かえばいいんすか?」キーツが聞く。

「そうですね。。。……『アテライ』へ向かって下さい。」

「ぶは!!え゛え゛え゛え゛え゛!?え!?何で?何で!?」
コーヒーを散らしながら驚きを隠せないキーツ。

「予感がするんです。」
タロは一言そう答えるだけだった…。
posted by taroc at 12:49| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

決心

「逆って事は、この指輪外して行動していいって事??」指輪を強調してタロに見せるチリ。
「でも、そんな事をしたらチリちゃんを狙って…」セレンは心配した顔で言う。

「ここ最近の情報で、やはりキーツ達が戦った少年の単独行動の様なのです。
 そうなると、こっちからおびき寄せてその少年からアンディの居場所を
 聞き出した方が早いでしょ?」

「なっるほど〜〜o(゚Д゚*)o」感心して聞くアルテ。

「私が居なくても、今度はセレンさんが魔法を防御してくれますし、
 レオは直接攻撃。キーツとアルテは間接攻撃。
 チリに至っては最大の魔力で戦える事になります。
 どんなに魔法力の高い少年でも、一人で貴方達に勝つとなると一苦労でしょう。」

「うぉー!!!ワクワクしてきたー!!!(゚∀゚)ノ」燃え上がるキーツ。

「しかし、これまで一人でやってきたという事は相当な使い手です。
 心して下さい。」
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皆の決心が1つになった時であった。。。
posted by taroc at 12:55| Comment(0) | TAROTSTORY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする