皆は1つのテーブルにタロを中心にして集まっていた。
「んで?何か変わった事でもあったんすか?」キーツがタロに問う。
「ええ…。。
私がアンディに作ったTシャツが、悪用されている可能性があるのです…」
「…………っ!?!??!?!?!」一同絶句する。
「それって、タロさんに言われて俺達が探してたヤツって事!?」
「……そうです……。」重い気持ちが伝わってくる様に返事をするタロ。
「それは、どういう事なんですか?」セレンも質問をする。
「アンディに作ったTシャツは『魔法力を一定量に保つ』様に術を施しています。
それは膨大な魔法力を『制御する』という意味にもなるんです。
チリの魔法が使えなくなったのも同じ原理です。
魔法力の高い者でも、それを身につける事により一般人と同等になってしまう。
そうやって今、次々に人がさらわれていっています…」
「じゃあ、チリはこの指輪を外さない方がいいって事?」そろりとタロをうかがいながら聞くチリ。
「いえ、その逆の発想で行きましょう。」
「逆!?」一同が驚く。